長崎大学ワクチン免疫研究グループ(NU-VIRG)

(中村信太郎さん提供)
私たちはワクチン免疫に関する研究に取り組んでいるグループです。現在、私たちのグループは肺炎球菌ワクチンによって誘導される抗体の量を測定するために、特殊な微粒子ビーズ(※)を用いた、非常に高い処理能力を有するアッセイ(実験方法)を確立しようとしています。加えて、その抗体の機能的(質的)な評価を可能にする多重オプソニン貪食アッセイ(Multiplex opsonophagocytic assay: MOPA)の開発も並行して進めています。これら2つのアッセイはワクチンに含まれる抗原が防御免疫(抗体)を誘導するために有効に働いているかを確認する手助けになります。免疫状態は高齢者や小児などの年齢層、免疫に影響する病態を有する方々や人種など、それぞれの集団によって異なります。よって、ワクチンの量と機能(質)の評価はそれぞれの集団にとって、非常に重要になります。
そして、これらのワクチン免疫の研究が、研究を支えてくださる被験者や患者様にとって優しいものとなるように、私たちはより侵襲性の低い検査方法を確立しようとしています。今後、唾液が検査検体として適するかどうかを評価する計画です。
※ 微粒子ビーズが高額であるため、10月11日から12月20日までクラウドファンディングにて研究費を募っています。ご支援いただける方は下記リンクをご参照ください。
https://readyfor.jp/projects/NU-VIRG


加藤 健太郎
長崎大学熱帯医学研究所、
長崎大学大学院熱帯医学・グローバルヘルス研究科
助教

研究チームメンバー

林 由美子
長崎大学大学院熱帯医学・
グローバルヘルス研究科
博士後期課程学生

ドマイ ムブヤカラ フローレット
長崎大学大学院医歯薬総合研究科
博士後期課程学生

緒方 利恵
長崎大学大学院熱帯医学・
グローバルヘルス研究科
戦略職員
